脳出血からの生還・・・
いくらの費用がかかるかご存じですか

突然の大病
治療費はとても高額になります

「最近の病院は長く入院させない」

「高額療養費制度があるから、入院しても治療費には上限がある」

「医療保険なんて要らない」

と考えている人は多いでしょう。

本当にそうでしょうか。

もし突然の脳出血で半身に麻痺が出た場合、治療費とリハビリなどでどのくらいの出費になるか、解説していきます。

ある40代男性の実例
脳出血の治療の流れと費用

急性期
1
突然の発症
46歳、会社員男性のYさん。

夕方、職場で突然体調が悪くなり、トイレで嘔吐してそのまま倒れてしまいました。

意識不明のまま救急車で搬送。診断の結果は脳出血でした。幸い意識はすぐに取り戻したものの、右腕と右脚は全く動かない状態。言葉も全く話せません。

そのまま入院することになりました。病状が重いため駆け付けた妻の意向で個室に入ることに。

ただし家族が付き添うことはできません。妻は病院に残してきた夫が心配でその夜は眠れませんでした。
脳卒中 救急搬送
急性期
2
最初の入院
元々肥満傾向があり、血圧は160/110という状態でした。仕事に忙殺され残業も多かったYさんは、常に外食が多く運動不足だったのです。ストレスも加わり超高血圧となっていたのでしょう。

脳保護剤を点滴して寝ていましたが、顔つきは生気がなく、目の焦点も合っていません。次第に言葉を発することが出来るようになりましたが、滑舌が悪く意思疎通ができません。さらにはせん妄のようなことを言って怒る状態・・・

「一生このままなの・・・?」と妻は不安で仕方ありません。

右半身が動かないことさえ理解できていないようでしたが、リハビリを早くに開始しました。
脳卒中 急性期
回復期
3
転院、苦しいリハビリ入院
入院中に小さな脳梗塞も併発し、一進一退を繰り返しましたが、なんとか意識もはっきりしてきました。尿カテーテルをつけている状態ではあるものの、リハビリは毎日継続しています。

ただ本人のやる気はいまいち・・・集中力や判断力が戻っていないようです。「人に見られて噂話をされるのではないか」など、余計な心配ばかりしています。
発症前のエネルギッシュな印象は全くありません。

急性期病院から転院するように告げられ、リハビリに対応する病院へと移りました。そこでは毎日毎日リハビリです。
リハビリはコツコツと続ける根気が必要のようです・・・ここで約150日を過ごしました。
脳卒中 リハビリ
生活期
4
自宅で生活しながら自費リハビリ
リハビリ病院を退院したものの、車椅子での退院でした。本人は長いリハビリでもしっかり回復しないことに苛立ちがあるようです。

健康保険が適用されるリハビリはこれで終わりですが、本人はまだ継続したいとのことで、自宅に戻り自費でのリハビリができる施設に通所することにしました。

通所のためには自動車の買い替えも必要です。乗り込みやすい福祉車両にするために、Yさんの車は売却して代金の一部にしました。

全額自己負担であるため、2か月で約28万円ほどかかります。しかしリハビリ病院では「これ以上変わらない」と言われたものの、継続するたびに手足が動くようになってきました。
自費リハビリ
退職
5
退職、今後の生活への不安
なんとか自宅で自力で生活ができるほどに回復しましたが、脳出血の発症から2年が過ぎていました。

以前の職場では傷病手当金を受け取っていましたが、それが切れてからは次第に退職の圧力が増し・・・退職手続きをとることにしました。

当面は雇用保険からの給付金がありますが、それも有限です。再発の不安もあり今後は仕事をすることは難しいのではと妻が話すと、とたんに不機嫌になる状態・・・
今後の生活について誰かにアドバイスをもらいたいと思っています。
脳卒中 再発
Step
1
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治療費とリハビリの総額

発症時の急性期の入院から、リハビリ入院の退院まで・・・
高額療養費制度を使ったとしても

約200万円

自費リハビリ1年
174万円
※入院は個室を選択
※180日入院として

【解説】
脳出血で起こるお金の問題

脳卒中後の職場復帰率は、42%

脳卒中 職場復帰した割合
厚生労働省の調べによると、脳卒中後に元の職場に復帰できた人の割合は、42%に留まります。

その一方で、就労そのものを断念した人の割合は33%います。

残った障害の程度と、元の職種によっては早い段階で退職を決断することもあります。

そうなると継続的な収入が無くなることの意味します。

住宅ローンを借りている場合はどうなる?

脳卒中 住宅ローン
住宅ローンを借りている場合、多くは団信(団体信用生命保険)に加入しているため、債務者が死亡時は残債がゼロになります。

特に最近では、「ガン団信」「三大疾病団信」など大病でも適応されるものが増えています。

ただし、保障が大きくなるほど金利が高くなります。三大疾病団信で0.3%上乗せになることが多く、毎月の返済額が増えてしまうのです。

もし団信に加入しないない場合、脳出血で働けなくなったら、住宅ローンの支払いは極めて困難になります。

フルローンで家を購入している場合、特に地方の戸建てでは、家を売却してもローンを完済できません。

生活スタイルが変わり、家族の負担が重くなります

もし専業主婦である妻が脳卒中になった場合、収入にはあまり影響がないと思いがちです。

しかし実際には、病院やリハビリ、日常生活の介助が必要になるため、配偶者はそれまで通りの生活はできなくなります。

残業、転勤、出張などを極力避けなければならず、転職もあり得るでしょう。

また自家用車をリハビリの通所などに使うため、福祉車両などに買い替える必要もあります。

医療保険の給付金では足りないかもしれない

医療保険 足りない
ご自身が加入している医療保険を確認してください。

もし「60日型」「30日型」の場合、脳出血での180日におよぶ長期入院には、ほとんど役に立たないことになります。自費リハビリの費用を捻出することもできません。

医療保険でまかなえなかった治療費やリハビリ費は、運用資産から取り崩すか、貯蓄から出すことになります。

貯蓄がない場合は、フリーローンなどの借入をすることになりますが、返済の見込みのない借金は絶望でしかありません。



自費リハビリは高額です

自費リハビリ
脳出血後は、身体に麻痺が残ることが多いです。
半身が動かなくなると、気持ちも焦り、悲観的になるはずです。

しかし近年の医学では、脳出血後に出来る限り早くリハビリを開始することで、ある程度機能の回復が期待できることが分かっています。

急性期病院からリハビリ病院に転院し、150日~180日及ぶ長いリハビリを行うのですが、それでも麻痺が残ってしまうことがあります。

そこから先は健康保険の適用範囲でリハビリを受けることができません。そのため、自費でリハビリを行う施設を利用します。

リハビリを長く続けると回復も進むため積極的に利用したいところですが、自費リハビリは60日で約25万円~30万円ほど。

健康保険適用外であるため非常に高額です。

働けない場合、老後はどうなる?

老後の貯え
いくら若いころから資産運用として毎月お金を積立ていようと、脳出血によって収入が途絶えたあとは、投資に回す余裕がなくなります。

老後のために積み立て投資をしていても、それが不可能になると老後は苦しいものとなります。

脳出血は働けなくなるだけではなく、老後への積み立て貯蓄も不可能にするのです。

脳出血だけではありません
お金の負担が大きい大病はたくさんあります


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お客様の声

母親が脳卒中 費用

母親が若いころに脳出血。リハビリに3年以上費やした経験があります

S様 27歳女性 青森県八戸市在住 
高度肥満だった母親が42歳のときに脳出血を罹患しました。職場で倒れて意識不明のまま救急車で搬送されました。一命をとりとめましたが、意識障害が半年続き、とても辛い日々でした。

身体にも障害が残ったためリハビリが必要でした。ところが母親は運動が苦手。少しストレスを感じるとリハビリをしなくなるので、母親の様子を見てイライラしたことも少なくありませんでした。

リハビリは3年継続しました。自費リハビリのため高級車が二台買えるほどのお金がかかりましたが、母親が入っていた生命保険で全てまかなえました。

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(2024年12月に相談)
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医療保険は不要 間違い

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サンプル 太郎
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